部門のご案内 救急センター

 令和5年(2023年)4月に救急センターを新設しました。当院ではこれまでも、地域の2次救急を受け持ってきました。平成の半ばまでは、当院と山田赤十字病院(当時)と伊勢慶応病院(当時)の3病院で2次救急の輪番体勢を敷いていました。それぞれの病院が3日毎に時間外の救急車や急患を受け入れていました。

 しかし平成15年(2003年)に伊勢慶應病院が伊勢慶友病院となり輪番から外れました。それから当院の負担が極端に多くなり、医師の逃散と同時期に大学医局からの派遣医師の引き上げがあり、いわゆる医療崩壊が現実のものとなりました。対策として、輪番日を大幅に減少(金曜と土曜の隔週)させ、なんとか踏みとどまってきました。

 その後、色々な部門の努力により、少しずつ医師・看護師も増加してきています。
 平成31年(2019年)1月には新病院が完成。
 令和元年(2019年)9月には災害拠点病院の指定も受けています。
 令和5年4月からはこれまでの当番日に加え、毎火曜日にも夜間輪番日を受け持つこととなりました。

 現在、当院には救急専門看護師はおらず、各病棟からの応援で救急部門を運営しています。
 しかし救急医療の現場は、それぞれの分野で専門化・細分化がどんどん進んでいます。
当院でも、それに見合った人材の育成が必要と思っています。救急センターがその役割を担えればと考えています。

 いきなり大それたことはできません。
 一歩一歩、救急医療でのさらに的確で迅速な対応ができるように、スタッフを修練していこうと考えています。
全ての医療関係者や患者さんから信頼される組織になり、地域医療に貢献できるように一同、精進したいと思っています。

 よろしくお願いします。