診療科のご案内 病理診断科

当科の概要・特色

病気の適切な治療のためには、病気の正確な診断が不可欠です。その中の重要な診断に「病理診断」があります。
診断の種類としては、生検材料の組織診断、手術材料の組織診断、術中迅速診断、細胞診断および病理解剖があります。病理診断は、病変の質的診断には欠かせないものであり、とくに腫瘍においては最終的な確定診断となるため、治療方針の決定、治療効果の評価および予後判定に重要な意味をもちます。

 

業務内容としては、来院された患者さんの体より採取された病変の組織や細胞からガラス標本を作製し、顕微鏡を用いて診断します。採取された組織が悪性なのか良性なのか、悪性であれば腫瘍の種類や腫瘍細胞の広がりはどうなのか、細胞の特性などを見極めることにより、臨床での治療につながる診断を行っています。
患者さんに直接接することはありませんが、より良い治療を行えるよう臨床医と連携し、より正確な診断を提供するように努めております。

 

現在、常勤病理医1名、三重大学医学部附属病院からの非常勤病理医2名の体制で診断業務に携わっており、病理検査に携わる臨床検査技師4名は、細胞検査士の資格を有しています。

 

症例数・設備等

病理診断部門での年間の検査件数は、おおよそ病理組織診断2,500件、細胞診断3,600件、術中迅速診断35件、病理解剖3~5件です。

 

2019年度から病理診断報告書システムと電子カルテが連結されたことで、院内のどこからでも病理報告書や肉眼写真を電子カルテ上で確認できることになりました。また病理診断の際には、電子カルテから臨床情報を把握することで、より診断精度を高めることができます。

 

さらにバーチャルスライドシステムの導入により、作成された病理標本をスキャンしてデジタルデータ化し、パソコンの画面上で確認できるようになりました。標本の複写や共有が可能になることで同一の標本を複数人で観察する等、診断の幅が広がります。
また、ネットワーク化することにより、遠隔地からでも標本の観察や評価、情報の共有が可能となり、三重大学医学部附属病院の病理医と連携し、病理標本の遠隔診断等も行うことが可能となりました。

 

2022年度から子宮頸部細胞診の検査方法の一つである液状化細胞診(liquid-based cytology:LBC法)を導入しました。LBC法では採取した細胞を専用の保存液で回収保存し、その後専用の機器を用いて塗抹標本を作製して細胞診検査を行うことにより、従来の方法より精度が高い検査の提供を行うことができます。

医師紹介

野村 宣徳

出身大学
平成27年 藤田保健衛生大学卒 

内田 克典 〈非常勤〉

林 昭伸 〈非常勤〉