部門のご案内 栄養管理室

栄養管理室では、病院食の提供・栄養管理・食事相談を行っています。
医師の指示のもと、病状に合わせた治療食や、「軟々菜食」「ミキサーとろみ食」など食べる力に応じた食形態で提供しています。
管理栄養士が献立を作成し、調理師が調理を行いますが、衛生面には十分に注意し、安全でおいしい食事づくりに励んでいます。
栄養管理・食事相談については、各病棟担当の管理栄養士が食物アレルギーの対応、摂取量が少ない方の食事内容を検討し、摂取量の増加を目指しています。
また、食事療法が必要な入院・外来患者さんには主治医の依頼により、献立の立て方や調理方法をお話させていただきます。食事でお困りの方は、主治医にご相談ください。

業務内容

食事の提供

食事は治療に欠かすことのできないもののひとつであり、また入院中の患者さんにとっては楽しみのひとつでもあります。みなさまのご期待に沿えるよう、できるだけ温かくておいしい食事を提供できるよう励んでいます。
年に2回嗜好調査を実施し、アンケート用紙回収の際には患者さんのベットサイドへ伺い、生の声をお聞かせいただき、サービスの向上に努めています。

食事時間

朝食 8:00  昼食 12:00  夕食 18:00

選択メニュー

特に食事制限のない常食の患者さんを対象に、週に2回、朝食と昼食に選択メニューを実施しています。

行事食

単調な入院生活の中でも季節を感じていただけるように、季節ごとに行事食を取り入れています。また、お誕生日の方にはケーキとメッセージカードを添えさせていただいています。


 

桃の節句 2024年3月1日

 

クリスマス 2023年12月25日

 

七夕☆ 2023年7月7日

 

秋の行事食 2023年10月20日

栄養食事指導

対象疾患

  • 糖尿病
  • 肥満
  • 脂質異常症
  • 高血圧症
  • 心臓病
  • 腎臓病
  • 肝臓病
  • 胃腸疾患
  • 消化管術後 など

相談時間(予約制)

平日 9:00~16:00

主治医の指示により、患者さん個々の生活習慣や食習慣を考慮した内容で、患者さんやご家族にわかりやすく、そして実践しやすい内容を心がけています。
(ご予約制となっておりますので、一度、主治医にご相談ください。)

また食事療法外来の患者さんを中心に、定期的に3日間の食事内容を書いてきていただき一緒に食生活を振り返るなど、患者さんの実際の食生活をもとに継続した栄養食事相談を行っています。

このほかにも、生活習慣病予防チームと連携して隔月で糖尿病教室を開催しています。この教室では、糖尿病食事療法のおさらいを中心に生活習慣病や合併症予防など、幅広い内容をテーマに取り上げています。また、毎回のテーマに沿った糖尿病食も体験していただき、調理方法やレシピなどもご紹介しています。

チーム医療

緩和ケア・褥瘡回診・生活習慣病予防チームの活動・栄養サポートチーム(NST)等、 様々な場面において多職種で支援をさせていただいています。

最近のできごと

当院では、より食べやすくおいしい食事を目指して、リハビリ科医師、言語聴覚士、看護師、管理栄養士がチーム(嚥下食改定チーム)をつくり、嚥下食の改定を行っています。
これまで嚥下食5度として、きざみ・あん混ぜ込み食(食事を細かく刻んで、だしあんを混ぜ込んだもの)を提供してきました。しかし、きざみ食は、いくらあんを混ぜ込んだとしても口の中でばらけやすく、また、細かく刻むことにより、見た目のおいしいさが失われてしまうことが、食欲の低下にもつながっていました。
そこで嚥下食改定チームでは、見た目もおいしく、さらに食べやすい形態の食事にするべく何度も検討を重ねてきました。
試行錯誤の結果、圧力鍋やたんぱく質分解酵素を使用することで、見た目にもおいしく、歯茎で噛める程度のかたさの食事(軟々菜食)が完成しました。
今後、患者さんやスタッフの意見をもとにさらに改良を重ねていく予定です。

旧嚥下食 新軟々菜食
旧 嚥下食5度
(オムレツ・キャベツの浸し)
新 軟々菜食
(オムレツ・ブロッコリーゼリー)
※オムレツはある食材を混ぜることで、ふんわりやわらかく、1つずつ焼き上げています
旧嚥下食 新軟々菜食
旧 嚥下食5度
(じゃが芋と人参の煮物)
新 軟々菜食
(鶏ミンチの肉じゃが)
※鶏肉は酵素に漬け、野菜は圧力鍋を使用することでよりやわらかく仕上がります。