病院概要 心臓リハビリテーション
心臓リハビリテーションとは
「心血管病の患者さんが体力を回復し自信を取り戻し、快適な社会生活に復帰するとともに、心臓病が再発しないよう予防法を学び、実践していくための総合的な治療プログラム」です。内容として、運動療法・患者教育・生活指導などを含みます。
入院時から始まり、外来心臓リハビリテーション、在宅運動療法へ移行していきます。
心臓リハビリテーションの効果
- 運動能力の増加:心肺機能がよくなり、体力がつき、疲れにくくなる
- 長期的に心筋梗塞の再発、突然死、死亡率が20~26%減少、心不全の再入院率減少
- 動脈硬化のもとになる冠危険因子(高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満)の改善
- 血管内皮機能(血管が広がる能力)や自律神経の働きの改善:血圧低下・不整脈予防
- 血液循環が良くなり、血栓ができにくくなる
- 狭心症や心不全の症状の軽減
- 不安やうつ状態の改善:仕事や家庭生活、社会生活満足度が高くなる
主な対象疾患
- 急性心筋梗塞症
- 狭心症
- 開心術後 (冠動脈バイパス術、弁膜症手術など)、経カテーテル大動脈弁置換術後
- 慢性心不全 (次の①、②、③のうち、1つを満たす場合)①血中BNPが80pg/ml以上 あるいはNT-proBNP≧400pg/ml
②左室駆出率が40%以下
③最高酸素摂取量(CPXで得られる運動耐容能の指標)が同性・同年齢の基準値の80%以下 - 大血管疾患 (大動脈瘤、大動脈解離、大血管術後など)
- 末梢動脈閉塞性疾患
心臓リハビリテーションの実際
問診にて体調・生活状況の確認を行い、血圧・脈拍・体重など測定の後、心電図モニターを装着し、ストレッチ運動の後、有酸素運動(自転車こぎ、歩行、軽いエアロビクス体操)、筋力トレーニングを患者さまひとりひとりに適した運動様式を選択し、運動能力検査を行い、適切な運動の強さ・運動時間を指導します。適宜、血圧・脈拍などを測定し、ストレッチ運動を行い終了します。運動中には、めまい、血圧低下、胸痛、心臓発作などが生じる可能性がありますが、救急機器を常備し、医療スタッフが常に監視を行っており、自宅で一人で運動を行うより、はるかに安全です。
個人面談では、退院後の運動指導、社会復帰へのアドバイス、生活指導などを行います。医師、看護師、理学療法士などの多くの専門医療職がかかわり、心臓リハビリを実施いたします。
現在は、毎週水曜日午後に行っております (予約制)。
心臓リハビリテーション外来のご案内
担当医:木田朱美 (市立伊勢総合病院 循環器内科)
日 時:毎週火・金曜日
場 所:循環器内科外来
お問い合わせ先:TEL 0596-23-5111 医療事務課
当院初診の方
現在かかりつけ病院の担当医へ、
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当院へ通院されている方
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ご興味のある方は、遠慮なくご相談下さい。必要に応じて適応を判断致します。