診療科のご案内

ホスピス科

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はじめに

ホスピスでは、患者さんが、人生の最期の瞬間まで、優しい時間の流れの中でご自分らしい時をご家族とともに過ごせますよう、専門スタッフが協働し、からだやこころの苦痛を和らげるためのケア(ホスピスケア)を提供させていただきます。
ひとは最期まで日常を生きる存在である… 私達は、この病棟が、“日々の生活と医療がとけあい融合するところ…”“いつも誰かそこにいてくれる人がいて、暖かさを感じさせてくれるところ…”そして、“日常のほんのちょっとしたことを大切にするコミュニティ…”として存在することができればと、出来る限りの工夫をさせていただいております。また、この病棟のすべてのスタッフは、切に生きようとする方々とそのご家族の想いを大切に、共に苦悩と向き合えることができれば… そして、共に「生きている実感」を感じることができれば…と考えています。だれでも人生の中のほんのひと時、生と死を見つめる時があるのだろうと思います。最期の瞬間まで、その方らしく生き、その時間をできるだけ穏やかに、そして、ご家族と共に過ごしていただけますよう、チームのメンバーと共に日々、努力させていただきたいと思っています。

ホスピス科 医師 佐藤 香 

 

ホスピスケアとは?

当院のホスピス(5南B病棟)〔以下「ホスピス」という。〕では、悪性腫瘍(がん)が進行し、治すことを目的とした治療が困難になった患者さんを対象に、ホスピスケアを提供しています。

ホスピスケアは、限りあるいのちの時間の質に焦点をあて、ひとりの人として苦しむ患者さんに、人間的で思いやりのある医療・看護ケアを届けることを目的としたケアです。当病棟では、専門職が、協働し、からだの苦しさだけでなく、こころやたましいの苦しさ、社会に生きるひととしての苦しさをできる限り和らげる工夫を模索します。また、誰にでもいつか訪れる死…、ホスピスケアでは、その過程を自然のこととして捉え、最後までその人らしく、尊厳をもって過ごしていただけるよう支援してゆきます。

 

ホスピスの基本方針

-人間性豊かな市民病院-
あなたらしく生きようとする時間を専門チームでサポートします

<基本方針>
1.がんの痛みやその他の苦しさを和らげるホスピスケアを提供します。
2.ひとりのひととしての尊厳を大切に、あなたらしい人生の選択を支えます。
3.共に時を過ごすご家族のつらさや悲しみにも心を配ります。
4.専門職とボランティアは、和をもって協働し、学び、より良いケアを提供することに努めます。
5.誰にでもいつか訪れる死、私たちは、その自然の過程を肯定します。

 

入院の対象

1.がんと診断され、患者さんとご家族が病状を理解している
2.がんに対する積極的治療が困難で、かつ、終了している
3.がんに伴うからだやこころの苦しさがあり、入院を必要としている 
4.患者さんとご家族が、ホスピスの特徴を理解した上で入院を希望している 

上記の1~4をすべて満たす患者さんが対象です。

 

ホスピスの特徴

苦しい症状を和らげるための医療・看護ケアを提供します
がんを治すための積極的治療(抗がん剤治療やホルモン療法、放射線治療や手術など)や延命のための処置は行いませんが、苦しい症状を和らげるための医療(医療用麻薬等の薬剤の調整、緩和的放射線療法など)は、積極的に行います。また、さまざまな不快な症状、苦悩、経済的、社会的悩みについて、医師、看護師を中心とした専門職が協働し、苦しさが少しでも和らぐようなケアを模索します。

日常への眼差しと人と人との出会いを大切にします
患者さんのひとりの人としての存在を最後まで守る努力を可能な限りさせていただきます。また、日常の中の生きている実感を大切にした空間づくりを心掛けたいとも考えています。医療と日常がうまく出会う接点を見つけ出すことは、難しい挑戦ですが、和をもって、患者さんやご家族が大切にしたい思い(価値観)に添った時間の過ごし方を模索してゆきます。

生も、死も、自然に…
ホスピスでは、生も、死も、自然の営みの中に存在すると考えています。その意味で、延命処置(心臓マッサージ、人工呼吸器の装着、血圧を上げる薬剤の治療、人工透析の使用など)、看取り時の心電図モニターによる観察は、行いません。また、検査やその他の医療的処置についても、治癒するためにという観点を離れ、患者さんの苦しさを和らげるのに役立つかどうか?、さらに、患者さんやご家族の価値観を大切にしながら、ご相談していきます。

 

ホスピスの施設概要

当院5階フロアに併設された全室個室で、有料個室と無料個室があります。病室には、トイレ、洗面台、テレビ、冷蔵庫、ソファベッドが設置されています。病棟内はバリアフリーとなっており、ベッドや車いすで棟内や専用の屋上庭園に出ることが出来ます。また、病棟内には、キッチン、デイルーム、ご家族が宿泊できる家族控室が1室、一般浴室、面談室があります。

 

<施設・設備のご紹介>

 準備中

 

ホスピスのパンフレット

ホスピスのパンフレットはこちらからダウンロードしていただくか、地域医療連携課にお問い合わせください。

■ダウンロード「ホスピス病棟のご案内」

 

ホスピスに入院するまで

必要な書類は、このホームページでダウンロードしていただくか、地域医療連携課にお問い合わせください。

■ダウンロード「担当医(主治医)の先生方へ」

■ダウンロード「ホスピス診療用質問用紙」

 

Step 1 お電話にて、地域医療連携課(ホスピス担当)までご連絡ください
ホスピス担当スタッフがお話をお伺いします。 
ホスピス相談窓口:TEL 0596-63-9070(直通) 受付時間:月~金 8:30~17:00

         

Step 2 見学・相談 (完全予約制)

ホスピス担当スタッフが、入院相談・

ホスピス(5南B病棟)の見学をお受けします。

      ↓  

Step 3 ホスピス科外来(面談)の予約  

      ↓

Step 4 ホスピス科 外来受診

(完全予約制) 月・木: 13:00~16:00

医師(ホスピス科)が中心となりお話をお伺いします。ご本人、もしくは、ご家族が代理受診してください。

外来受診時には、以下の1~3をお持ちください。
1. 主治医(かかりつけ医)の診療情報提供書
 ホスピス診療用質問用紙
2. 検査データ(血液検査の結果、CT、レントゲンなどの画像、画像所見等)
3. 本人の保険証
※1、2につきましては、現在かかっている医療機関にご相談ください。
※質問用紙(医師用)は、ホームページでダウンロードしていただくか、地域医療連携課にお問い合わせください。
※初診外来の費用は、保険診療に該当する場合、しない場合があります。医療ソーシャルワーカーにお問い合わせください。

      ↓

Step 5 入院検討会

担当医師、看護師、医療ソーシャルワーカー等、スタッフが入院の検討をさせていただきます。

        ↓

Step 6 結果のご連絡
入院検討会の結果を紹介先の医療機関、患者様にご連絡させていただきます。

        ↓

Step 7 入院のご案内
お部屋のご用意ができ次第、入院のご案内をさせていただきます。
入院までの期間は、現在の主治医(かかりつけ医)の指示に従ってください。

 

 

ホスピススタッフのご紹介

ホスピスでは、医師、看護師をはじめ、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士、調理師、薬剤師、ボランティアなどが協働し、患者さんとご家族の日常性を大切に、医療・看護ケアを届けています。

<医師>
患者さんが苦しいと感じている様々な症状について、薬剤の調整をはじめとする医学的な方法を提案させていただきます。症状を和らげる為の放射線療法に関しては、適応があれば、放射線治療専門医と相談しながら行うことが可能です。また、病状などの説明を通して、今後の過ごし方についても、患者さんやご家族が大切にしていることを軸に、共に考え、模索していけたらと思っています。

<看護師>
患者さんひとりひとりの生き方を尊重し、ご家族と大切な時間を快適に過ごしていただけるように療養環境に配慮しています。 また、専門的知識や技術を持ったスタッフが、患者さんの身体の状況に合わせた身の回りのお世話をしています。そして、病気に伴う身体的なつらさを軽減するだけでなく、精神的なつらさや不安などが、少しでもやわらぐように温かさを持ってケアを行い、患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、最期までその人らしく生き抜くことができるように支えます。

<医療ソーシャルワーカー(MSW)>
患者さんは身体の痛み、苦しさだけではなく、様々なつらさを感じています。私たちは福祉専門職として、経済的な問題や暮らし、仕事に関する心配といった社会的なつらさに対し、社会福祉制度等を紹介・活用し、問題の解決を支援します。また、入院手続きにおいては、入院前の相談から関わり、地域の関係機関との架け橋として、連絡・調整を行います。ホスピススタッフの一員として、患者さんやご家族の不安や心配を軽減できるよう、お手伝いさせていただきます。

<管理栄養士・調理師>
病棟担当管理栄養士と専属の調理師は、患者さんの食事のサポートをしています。より自宅に近い食事となるよう食器は陶磁器を使用し、量の調整、食形態の変更(きざみ、とろみ等)については、その都度対応させていただきます。また、平日の昼食は4種類のメニューから選択できます。一度にたくさんは食べられない、麺類なら食べられる、思い出の料理が食べたい・・・などのご要望にお応えできるよう、管理栄養士が病室を訪問します。お食事に関するご希望等をお聞かせください。

<ボランティア>
ホスピスのボランティアは、病院の一般的なボランティアとは活動の内容や趣が大きく異なり、患者さんやご家族の入院生活に寄り添い、よりよい時間を過ごせる環境を一緒につくっていきたいと思います。ティーサービスや生け花つくり、また、季節のイベントの準備や運営にも参加し、皆さんとの楽しいひと時を過ごせればと思っています。

<事務職>
事務職員は、医師・看護師・医療ソーシャルワーカー等と連携し、皆様の入院会計やボランティアさんの活動支援等の事務を行っています。

 

費用

一般病棟と同じように、各種健康保険が適応されます。ただし、有料個室に入院された場合は、室料の差額をご負担いただきます。

差額室料 料金(1日につき) 設備等
市外居住者 市内居住者
4,000円 3,200円

トイレ、洗面台、テレビ、冷蔵庫、ソファベッド