診療科のご案内 呼吸器外科

当科の概要・特色

 2019年11月に呼吸器外科が開設されました。呼吸器外科専門医が常勤し、肺がんを中心とした肺腫瘍、気胸などの嚢胞性疾患、呼吸器感染症、胸膜・胸壁・縦隔疾患など呼吸器外科対象疾患に広く対応した診療を行います。
 呼吸器内科、放射線科、外科と診断や治療方針について検討し、一人ひとりの患者さんに最適で一貫した治療ができるように努めます。また、三重大学胸部心臓血管外科関連施設であり、大学とも連携しながら診療を行います。合併症を有する患者さんの治療に際しては、総合病院の強みを生かして他科や地域の医療機関の協力もお願いするとともに、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリテーション療法士らメディカルスタッフとのチーム医療を通じて“元気に退院していただく”ことを目標に取り組んでいます。
 手術は安全で根治性を第一に、低侵襲手術を心がけ積極的に胸腔鏡を使用した手術を行っています。

診察内容と対象疾患

肺がん

 肺がん治療では、ガイドラインに沿った標準治療を基本としています。早期肺がんや、年齢・呼吸機能を考慮して、できるだけ肺の機能を温存したい場合には縮小手術も行っています。手術のみでは治癒が難しいと考えられる進行がんでは、内科治療や放射線治療などと手術を組み合わせて行う集学的治療を検討します。

転移性肺腫瘍

 原発部位のがんが制御され、肺転移病巣の切除で治療効果が期待できる場合は、できるだけ手術の方針としています。肺を切除する範囲は、病巣の大きさ、数や場所によって決定しています。また、多数の病変がある場合、適切な治療法を選択するために詳しい診断をつける目的でその一部を切除することもあります。

気胸

 肺から漏れた空気が、胸腔(肺の入っているスペース)にたまって肺がしぼんだ状態を気胸といいます。肺表面の風船状の嚢胞(ブラ・ブレブ)や肺気腫の部分が破れることが主な原因です。軽いものは安静や胸に管を入れて空気を抜くドレナージで治りますが、再発も少なくありません。再発する、空気漏れがなかなか止まらない、原因となる嚢胞が明らかな場合などに手術を検討します。肺気腫で多数の嚢胞がある場合には、肺表面をシートで覆って補強する方法もあります。若年の方では、できるだけ手術待機日数を減らし、学校や職場など早期の社会復帰に努めています。

縦隔腫瘍

 左右の胸腔に挟まれた部位を縦隔といい、良・悪性さまざまな腫瘤(胸腺腫、嚢胞、がん、奇形腫、胚細胞腫、神経原生腫瘍など)が発生し、これらを総称して縦隔腫瘍と呼んでいます。胸腔鏡下、または開胸や前胸部を縦に切開する胸骨正中切開などによって切除します。

膿胸・胸膜炎

 肺の表面を覆う、臓側胸膜と胸の壁を裏打ちする壁側胸膜のあいだに、胸水や膿がたまる(膿胸)ことがあります。できるだけ早くたまったものを抜く処置をして肺の膨らみを回復させるとともに、原因に対する適切な治療を行うことが重要です。
 発症からの時期が経つにつれ、胸水中の析出物によって、チューブで排出できなくなり、肺がしぼんだままの状態で固まってしまうと呼吸機能が損なわれたままになります。慢性期に移行した膿胸に対する剝皮術は、長時間を要する大変な手術です。急性期に中身を十分取り除いて肺のふくらみを回復することで良好な結果が得られます。この段階での膿胸内容物掻爬・ドレナージ手術は胸腔鏡手術のメリットを生かせる治療です。

医師紹介

阪口 全宏 〈部長〉

出身大学
昭和60年 大阪大学卒
資格
日本外科学会専門医・指導医/呼吸器外科専門医/日本呼吸器外科学会評議員/臨床研修指導医/医学博士
医師写真

外来診察表

休診・代診情報

休診・代診の予定はありません。