病院概要 院長ごあいさつ

 

病院全体で最高・最良・最善の医療に取り組む

 この度、令和6年4月1日付けで市立伊勢総合病院長に就任いたしました。平成9年着任以来内科/血液内科診療を担当し病院の一員として従事してきました。今後高齢化社会、働き方改革など医療をめぐる情勢が変化を迎える中での重責に身が引き締まる思いです。
 伊勢市は、三重県の中東部、伊勢平野の南端部に位置し、「おかげ参り」で全国に知られた伊勢神宮のおひざ元、歴史と文化に富み、風光明媚な地方都市です。
 市立伊勢総合病院は、昭和20年7月宇治山田健康保険組合直営「健民館」と称し開設された後、幾度かの移転/名称変更を経て、平成31年1月に免震構造で、屋上へリポートを有し、電気・水といったライフラインを多重化し、災害にも備えた病床数300床の新病院として再スタートしました。
 当院は、伊勢志摩地域の急性期医療の一翼を担い、地域医療支援病院、三重県がん診療連携病院、紹介受診重点医療機関として指定を受けています。令和5年4月には救急センターを開設し二次輪番病院として、第一線の地域医療を担うかかりつけ医との連携・支援、救急医療などを通じて、引き続き住民の皆様への良質な医療の提供に努めています。
 南海トラフ沿いの大規模地震は今後30年以内に70~80%の確率で起こるとされています。災害拠点病院に指定されている当院としても定期的な訓練など日ごろから備えを怠らず、災害時の対応、医療体制の確保、医療活動の支援など行います。
 平成31年の新病院開院に当たり、急性期・救急医療を担うとともに、少子高齢化による医療構造の変化に対応するべく地域に不足していた回復期リハビリテーション病棟の充実、地域包括ケア病棟、緩和ケア病棟の開設を行いました。今後とも、急性期病床からの患者様受け入れ、在宅などにいる患者様の緊急時受け入れ、在宅への復帰支援などによりこの地域でシームレスに安心して過ごしていただけるよう尽力してまいります。
 地域の皆様に愛され、この地域になくてはならない病院としてご信頼いただける、より良い医療を継続的に提供していくためにも、経営の効率化を図り、持続可能で健全な病院経営に取り組む必要があります。当病院理念である「人間性豊かな市民病院」~市民の健康増進、生活の質の向上を目指して、愛情と誇りを持てる病院を目指して~ の実践に邁進してまいりますので、今後ともご指導、ご支援いただきますようよろしくお願い申し上げます。