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平成30年7月26日 
     第77回 ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
H30年7月25日 18時より(出席者 院内2名 院外4名)

 お忙しい中、皆さん、出席ありがとうございました。
また、子育て中のNさん、はじめて参加いただいた先生、出席ありがとうございました。
継続は力なり、この会を消滅させないように、皆でもりあげていきましょう。

 



テーマ
「知ってますか? LGBT」 
二つの研修に参加したSさんより、お話がありました。そのひとつ宝塚大学 日高庸晴教授によるお話の紹介です。
三重県の高校生1万人を対象にしたセクシュアリティに関する調査で、性的少数者(LGBT)の約60%がいじめ被害の
経験を持っていることが3月19日、県男女共同参画センターと宝塚大学看護学部の日高庸晴教授による共同研究の
ンケートで分かった。高校2年生が対象となった。

自己否定に関して聞いたところ、LGBT当事者は非当事者に比べて自己肯定感が弱い傾向にあることが判明した。
自傷行為の経験がある割合は、非当事者の12.0%に対し、LGBT当事者は31.7%と2.6倍も多かった。
いじめ被害に関して聞いたところ、LGBT当事者の61.4%は、持ち物を隠されたり、仲間外れにされたりするなど、
何かしら経験があった。オカマ・ホモ・レズなどと言われたほか、無理やり服を脱がされるなどした人もいた。
学校に安心できる場所があるか聞いたところ、非当事者の56.6%が「そう思う」と回答したのに対し、LGBT当事者では
36.9%にとどまった。一方、「そう思わない」との回答は、LGBT当事者が23.7%、非当事者が11.6%となり、両者の間に
2倍以上の開きがあった。
力になってくれる友人や先生がいるか聞いたところ、LGBT当事者は、「そう思う」が46.8%、「そう思わない」が11.5%、
「わからない」が36.3%、無回答が5.5%だった。
日高教授は「今までの国内研究では明らかにされていなかった実態を把握できた。」
いろいろ莫大なデーターをみせてくれた。
大切なことは、周りが理解することが、一番と思われる。

参加者の話から、小学生の時にそうでは?と心配していた子が中学にはいり、あまりはっきりしなくなった。
本当にLGBTか判断が難しい時がある。またLGBTのなかでも非常に周りの人に恵まれると、精神的に大きな
トラブルなく、成長できる人がいるなど、また教科書にLGBTという言葉すらでてこないのはなぜだろうか?あまりに教科書が
大切なことに目をつぶっているのでは?という意見もでた。
たくさんの人に、もっともっと理解を促す必要がある。

 次回勉強会
        H30年9月18日(火曜日)18時より 伊勢病院1階外来食堂です。

            テーマは持ち寄りましょう。
          (富山での第41回性教育指導者セミナーの報告もあります)
         
                                                    文責  ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 代表 
                                                              市立伊勢総合病院 産婦人科 
                  
                                  村松温美