第74回 ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
H30年1月23日 18時半より(出席者 院内3名 院外9名)
皆さん、遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。
今年初めての勉強会でした。前日、伊勢では今年初めての大寒波の影響で大雪が降り、
開催も危ぶまれましたが、当日は道路の雪もとけ、寒かったのですが無事開催できました。
年の初めにふさわしい、デートDVの講演でした。皆さん、今年も何卒よろしくおねがいいたします。
講演
久居農林高等学校 養護教諭 前田香穂里 先生
「デートDV防止教育が今なぜ必要か!」
高等学校での本業のお仕事の合間に時間を捻出して、昨年、アウェア認定・デートDV防止プログラム・ファシリテーター(実施者)
の資格をおとりになったので、今回、アイリスでは是非にと、お忙しい中きていただきました。出席者が少なく残念でしたが、
貴重なお話を聞くことができました。
プログラムには被害者プログラム、加害者プログラムなどがあるようです。今回は、まずはデートDVを理解するための
序論をはなしていただきました。院内で今回、こういう勉強会があります、ぜひどうぞ!と皆に宣伝していくと、一部の
ナースたちが.『それなに?』と言ってたよ!っというのを聞きました。愕然!ずっと前のヒットしたTVドラマにもでて話題
になっていたし、私の産婦人科外来の患者様のなかにも、それで苦労している若者が沢山いるので、知らないこと自体
が不思議でならなかったです。もっとひろめていかないとね。身近な問題なんですから。
デートDVとは 現状 デートDVの要因(力と支配、暴力容認、ジェンダー・が癒す、ゆがんだ恋愛観、支配観)
デートDVの予防、デートDVへの対応。
デートDV は親密な関係の人への暴力である。デートDV は人権侵害であり、虐待であり、犯罪である。
デートDVは、力と支配や暴力容認、ジェンダー・バイアスなどの危険な考え方、価値観から起きることなので、まずそ
れに気づいて捨てる、すなわち、学び落とす(unlearn)ことが重要である。そして自分らしさを大切にする、つき合う相手
を対等、平等な人として尊重する、相手の気持ちを思いやり、共感する、自己決定権を尊重するという価値観を学んで
いかなくてはならない。 誰にでも起こりうる問題なので、子どもたちには、自分のことだと感じてもらえるようなやり方
で、授業として防止教育を広めていく必要がある。学校、教育、社会全体の問題として考えなくてはいけない。
そのほか我々がどうかかわっていくべきか等を、短い時間でしたが、はなしてくださいました。どんな暴力も正当化され
ることは決してない! 暴力はいけない!
日常にある小さなものでも、いろいろな暴力についてみてみよう!
もう一度、いろいろ身近に目をむけ、社会に目を向け、当たり前だと思っていたことが、実はとんでもないことだったとわ
かるかもしれません。自分たちの意識を変えていきましょう。
次回勉強会 H30年3月20日(火曜日) 18時より 伊勢病院 場所は当日きまります。すみません。
皆でいろいろ持ち寄りましょう。
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