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平成28年2日18日 
     第63回 ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
H28年16日 18時より(出席者 院内3名 院外名)

今年初めての勉強会でした。養護の先生たちは、急な会議が入ったため、今回は他の分野の人たちのみでの勉強会でした。ご苦労さまでした。また、子育て中のMさん、出席ありがとうございました。保健所のみなさん、いつもお忙しいなかありがとうございます。継続は力なり、この会を消滅させないように、皆でもりあげていきましょう。

  テーマ

  • 平成27年度 SRHセミナー〈名古屋市、1月30日〉の報告です。
    講義1 日本の性意識、行動調査結果(北村邦夫先生による講演)
    @男性の性、草食化から絶食化へ? 特に男性にセックスの関心がない、嫌悪している人が増えてる傾向にある。
    A異性との関係が面倒 嫌悪しているとした人の特徴は、中学生のころ、家庭に対して楽しくなかった、親と話を普段しなかった、結婚するつもりがない、両親に感謝の気持ちがない、結婚について社会的信用を得たり、周囲と対等になれる「利点はない」、自分の子どもや家庭を持てる「利点はない」、生活上便利になる「利点はない」、セックスに「関心がない」「嫌悪してる、セックスレスである、はじめてのセックスを軽く考えていた」などの傾向が高い。
    B婚姻関係にある男女でのセックスレス化は進んでる。
    C性にかかわる情報は中学までに知っておきたい。このような傾向がアンケートでわかったと。


    講義2 児童虐待の防止は望まない妊娠・出産を回避すること(蓮尾豊先生・大隅良成先生・安達智子先生・種部恭子先生・八田真理子先生による講演)
    これだけ毎日ニュースにでてくると、当然すごい増えているんだと思ってしまいますね、でも、相談件数は増えているのですが死亡件数は増加してるわけではないそうです。生後0日が最も多く。加害者は実母によるものがほとんどだそうです。のぞまない妊娠・出産がこの児童虐待の大きな要因になっています。私達は、子供たちに正しい体や性の知識を伝えて行かなくてはなりません。できうれば中学卒業前に。この問題だけのためだけではなく、女の子には子どもを欲しい時に子供ができるように、常日頃自分の体に関心をもってもらい、自分の体をたくさんのトラブルから守る努力を中学からもう始めて欲しいのです。そのために性の教育はあります。月経痛と子宮内膜症、異常なほどまでの痩せ願望。こういうことがいかに女の子の体、将来の妊娠・出産、生まれた子どもに影響するかを教えて行かなければならないのです。異常に痩せた親から生まれた子供は将来メタボになることが多いんだそうです。避妊については性交渉をするかぎり、正しい知識は知っておく必要があります。最近、下記の言葉がいわれてます。
          Long Acting Reversible Contraceptiveこと“LARC”。 のおすすめ
    このLARCとは、避妊リングなどの子宮内避妊器具や皮下ホルモン剤インプラントなどの色々な種類の、長時間作用型の可逆的避妊0法のことを指します
    これに加え、緊急避妊ピルの知識も教えていく必要があります。などなどの内容でした。私達は、もっともっと、こどもたちによりそって、いろいろな事を愛をこめて教えていかねばなりませんね。上記二つのセミナーをとおし痛感しました。
    平成27年度 思春期保健指導セミナー〈津市、211日〉の報告です。
    今年は、外部講師でなく、県内のこども達にかかわるいろいろな分野の人たちからの講演でした。テーマは「若年者ののぞまない妊娠・出産ゼロをめざす」でした。SRHセミナーの内容とおなじようなものでしたが、加えて、もしやむなく出産になってしまったらと、養子縁組のはなしもありました。また、できたばかりの性暴力被害者支援、「よりこ」の活動についても報告がありました。三重県は地道ですが、気軽に相談できるネットワークが着実に育っています。そのようなネットワークを利用しながら、是非、性教育を充実させていって欲しいとのことでした。今回は養護教諭の代表として松阪市立飯高東中学校の中村緑先生が生き方を教える性教育という題でおはなしくださいました。とても、ユニークであり、愛を感じるものでした。いろいろな立場で、これからも自分にできることを皆が実践していけば、きっとこどもの心に届くのではと思いました。がんばりましょう。

    次回勉強会    4月19日火曜日 18時より 伊勢病院2階 講堂です。テーマは持ち寄りましょう。    村松はるみ