トップ    ティーンズ    ウーマンズ    リンク集
平成26年5月13日 
     第55回 ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
H26年5月13日 18時より(出席者 院内名 院外5名)

 こんにちは。5月の連休明け、みなさんお忙しいのか、出席者がとても少なかったのですが、いろいろなお話ができました。ありがとうございました。
今回は4月29日に大阪で行われた虐待関連の講演、5月11日名古屋で行われた発達障害の性についての報告が主な内容でした。


テーマ

  • 1) 忙しいしいなかNさんが、今回も可愛いお子さんを連れて少し参加してくれました。
    「子育て中」を生かしてのママの活動の新聞記事をもとに役にたつことがあれば、子どもと一緒に参加してくれるママは結構いますと! 頼もしい話ですね。新聞記事など、またこれからのいろいろなセミナーの案内などを皆に提供してくれました。お忙しい日々のなか、いつもありがとうございます。
  • 2) 5月29日大阪で行われました、性暴力救済センター全国連絡会でおこなわれました、講演の内容紹介をMがしました。「暴力による心の支配 ―なぜ逃げ出せないのか?−」 神戸大学の精神医学分野の准教授 田中究先生によるものでした。尼崎事件(25年以上にわたって、兵庫県尼崎市を中心に、高知県、香川県、滋賀県、京都府の5府県で、複数世帯の家族が長期間虐待、監禁され、複数名が殺害された連続殺人事件である。)で、家族を殺され生き残って、トラウマにおちいっているある女性の主治医を先生がされてます。なぜ、逃げれるチャンスがあるのに逃げれなくなるのか?その人のもとへもどるのか?それは経済的問題、薬物や万引きなどの共犯的な絆、官能的な絆(S&Mなど)、児童期や累積的なトラウマ、学力的な無力症(逃げ出すチャンスがあっても逃げ出さなくなる)などについて話されました。そこでバタードウーマン症候群についても話されました。結論としては、いろいろな子どもや人に接する時、なにかあったみたい、おかしいと思った時に、相手がすぐに話せないこともいっぱいある。我々がしなくてはいけないことは、その子やいろいろな人達の話を聞いたとき、「大変だね」と共感すること、「ふうん」ですませない!そして、それをきっかけにまたくるという繋がりをつくること「また来てね、待ってるからね」といって、その場では大して話ができなくても、次につなげることで、いろいろなことがわかってくることもある、そういう接し方をいつも我々はこころがけなくてはいけないことを教えていただきました。またSACHICOの加藤治子先生からは、性暴力被害の子ども達についての話がありました。児童相談所に引き取られ、その後どうして良いかわからず、SACHICOにまわされた子供たちはいま、増加しています、13歳から17歳。15歳のある女の子は、大人に性の対象ともてあそばれてる自分をわかりながらも、居場所がないために続けて「死ぬまでのひまつぶし!」という。生きる意味がみいだせていない子。遊ばれてるにもかかわらず、おじちゃんのもとにいく、「WHY」、「話をきいてくれる、やさしいと」居場所が見つけれない子供たちのいかに多いことか、悲しい事か。私達はそういう子どもたちを作らないようにしなくてはいけないし、そういう子供たちを救わねくてはいけない。何ができるか。。。。。。
    つくづく考えさせられた。
  • 3) 5月11日名古屋での思春期勉強会の講演です。京都少年鑑別所に20年以上も勤務されている精神科医の定本由紀子先生の話でした。自分の長年経験してきたことをもとに、発達障害の子どもは非行が身近にある。それは発達障害を周りが理解しない結果である。発達障害の子どもにはひと手間かけてお世話をしなくてはいけないが、ほんの少しのひと手間で道をそれないですむ。ソーシャルスキルトレーニングを積んでいかなくてはいけないという話でした。少しの障害があるからといって、私たちの対応が変わるわけではない。ビクビクする必要もない。正しい事を教え、間違ってることはすぐに正す、普通の子と同じように、すこし手間をかけて行く必要があるんだという話でした。それは性教育にも大切なことだと。とってもやさしい話し方で、心をうたれました、みなさんにもぜひ機会あれば彼女の講演をきいてもらいたいと思いました。
  • 4) I先生が、図書館にあるいろいろな絵本をみせてくれました。いろいろな本が有るんだとびっくりしました。またゆっくり図書館にいってみたいと思いました。いくつになっても智識はイロイロなところから吸収せよ!ですかね。

次回勉強会

日 時   7月10日(木曜日です)

よろしくおねがいいたします。

文責 伊勢病院 産婦人科 村松はるみ