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     第48回ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
                 平成25年2月19日 PM6時00分より     講堂
                           人数  院外 4人 院内 9人


今年度最後の勉強会でした。とても寒い日でしたが、ご参加ありがとうございました。
 それぞれが、気になった記事や、いろいろな場所での講演の内容などを持ち寄り、話が盛り上がりました。
 自分たちが今できることを、地道に継続していくことが大切なんだとつくづく思いました。
 引き続き、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。


テーマ

 
 1)志摩市で行われた、志摩の子育て応援隊主催の竹内未希代さんの講演内容を、参加された養護教諭のIさんが内容をまとめて紹介して下さいました。

一番大切なのは、I am OK!You are OK!「あなたは大切な存在」
 「ありのままでいいんだよ」というメッセージを、周りの大人が子供におくることです。
 性にかかわる場面では、一瞬の自己決定が必要とされる。その自己決定を支えるのは、実は知識ではない。いくら方法を知っていても、実行はできない。ありのままを肯定できる自尊感情(自分)が必要。子育てにあたり自尊感情を高める。その援助を、大人の私たちがしなくてはいけない!という貴重なお話でした。
 このお話は、今までにない違った局面から、私たちに性の教育のありかたを教えてくれました。今、志摩市の子育て応援隊が、この講演を大人や子供たちに勧めています。今回の勉強会の中で養護教諭の先生たちが、「最近の子供たちは、この自尊感情が育ってないと感じる!」と発言されていました。
 私たちは、性教育をいろいろな局面から勧めて、子供の成長を心身ともに支えなくてはと思いました。チャンスがあれば、ぜひこの講演を聞いてみて下さいね。
 今回は、いつもこの会に参加して下さる志摩市の子育て応援隊のTさんも、いろいろお話下さいました。

 2)新聞の記事を養護教諭のNさんが持ってきて下さいました

 「進む日本人のセックスレス!」という毎日新聞の記事です。セックスレスの夫婦は、全体の41%にのぼり、「16歳から19歳」の若い世代の47%が、セックスに無関心だったり嫌悪感を抱いたりしている。
 この新聞記事には、もっと詳細な報告も書かれていました。セックスは、快楽だけのためではなく、コミュニケーションとして本当に大切なもの!皆がもっと大切に考えていかなければならない問題だ!私も産婦人科の外来診療で感じています。考えさせられますね。切実に!

 3)2月11日に津で行われた思春期セミナーでの筑波大学の宮本先生の「子どもの虐待死が教えてくれること」という講演

 報告をSナースがしてくれました。生後0日に多く発生する虐待死。いかに防ぐか!人間学がご専門の宮本先生がいろいろ分析する中、最後に印象に残ったのは…

 「死亡した子どもたちが教えてくれたこと」は、普段の関わりの中で気付くことの重要性。皆が関わっているのに気付かない!気付きは虐待への気付きではない。それは親。特に母親の精神保健上の問題、不適切な養育、虐待が生じる可能性への気付きである!

 という最後の言葉でした。
 「誰もが、虐待を防ぐためにできることはある。社会全体、市民全体が子どもを守るために、できることがある」と、とても強く感じました。


次回勉強会

  日 時   平成25年5月14日(火曜日) PM6時00分より
  場 所   市立伊勢総合病院 2F 講堂
  テーマ   現時点では特別決めておりません。検討中です(皆で持ち寄りましょう!)
 
 
お知らせ

 なんらかの勉強会テーマ提供をして下さる方を歓迎しています。

           連絡先 市立伊勢総合病院
               産婦人科・女性&思春期外来
               ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 代表 村松 はるみ
                       電話 0596-23-5111 内線 230


                              文責 市立伊勢総合病院
                                  産婦人科 はるみ