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     第42回ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
                  平成23年12月13日 PM6時00分〜7時30分 講堂
                           人数  院外 10人 院内 4人

 今回は、医療現場からでした。しかしながら、教育現場のみなさんからも大変なご協力をいただきました。最近は皆が一緒にいろいろ考えようとしてくださり、本当に良い会になってきたと思います。
 伊勢病院のメンバーの若者が、それぞれの事情で巣立っていってしまうので、教育現場の皆さんや、いろいろな分野の方の参加は本当にうれしいかぎりです。今年も残り少なくなりました。来年も引き続きお願いいたします。ありがとうございました。

 
テーマ 医療現場から
 

1)性教育現場で使われる、感染ゲーム(他の施設でしていたものを教えてもらいました)をしてみました。
 これは子どもたちに、STIはいかに知らないうちに拡大していってしまうのかを実感してもらうものです。コップに水を入れ、感染症の水には化学物質を入れます。それで数人の人と性交渉(具体的には性交渉=コップの水の交換に相当します)をしてもらいます。その後、感染者がはじめは一人だったのに、どのくらいの人(コップ)に感染してしまうかを試薬で調べます。これは結構楽しいもので、子どもたちにもゲーム感覚でしてもらえるので、インパクト大ですね。こんな風に、楽しみながら、それでいて、インパクトの強い性教育がいろいろ取り入れられると良いですね。

2)愛知県私立学校性教育研究会による『高校生の性に関する調査』をもとにSさんが話をしてくれました。
 これは2009年に行なわれた、6000名を超えるアンケート対象者からの結果でした。当初は性行動や考え方の悪化を予想していたようですが、予想に反し、好転したという結果でした。これは性教育の盛んな学校に限らず、全ての高校の傾向でした。
 また、恋愛に関心を持たない傾向、いろいろなことに対して大きな熱いエネルギーを持てない子が増えている、など、いわゆる流行言葉の『草食系』を実感する結果が垣間見えました。それは大人社会の現象が子ども世代伝播してきたのか?さらなる観察が必要と思われる結果でした。
 中谷先生の『人は恋愛から様々なことを学び、また人間性も惹かれていきます。しかし、そのエネルギーが湧き上がってこない生徒が次第に増えてきているのだとしたら、今後、私たちは教育現場でどのようにアプローチしていったら良いのか?』という言葉が妙に心を打ちました。皆さんどう思います?伊勢の小中学校での印象は『おぼっこい子が増えてる』でした。なんか昔とは違うようです。アンテナを高くして、子どもの状態を把握していかないとですね。

3)M中学校での女の子対象の授業の話です。
 昔は体育の授業時によく、男女別の話を聞かされたものです。しかも、男の子は球技、女の子は室内で月経の話!そうじゃなかったですか?でも、私は今でも男女別授業は必要と思っています。それを今回M中学のO先生が女の子に、主女のこの:体と月経に関連する指導をしてみるという話でした。こういう話は何回もしないと駄目なので、中学でしっかりしていただけるのは嬉しいですね。男の子がいないと、いろいろな内容を聞きやすいので、とても有意義ではと思っています。次回、成果を楽しみにしています。

追伸 HIV・エイズへの啓蒙活動が↓(下がり気味)になってます。もっと伝えていかなければならないですね。
 
医療現場・教育現場それぞれからの話でした。今後もお互いがいろいろ話をこの場に持ってきて、話題提供してくださると嬉しいですね。
 
 
次回勉強会

  日 時   平成24年2月21日(第三火曜日です) 午後6時より
  場 所   市立伊勢総合病院 2F 講堂
  テーマ   検討中(教育現場担当ですが、皆でしましょう)
 
 
お知らせ
  勉強会でテーマ内容にご希望があれば連絡をください。
  ご希望にそえるかぎりしたいと思います。


HPVワクチンについて
 4価ワクチン(ガーダシル)入りました。サーバリクスと同じ14,000円です。
 緊急避妊薬(ノルレボ)入りました。(時間内14,000円、時間外15,000円)従来のヤッペ法もしています。


                              文責 市立伊勢総合病院
                                  産婦人科 はるみ