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     第38回ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
                  平成23年3月22日 PM6時00分〜7時30分 講堂
                           人数  院外 12人 院内 4人

 今回は、久々の勉強会でした。2月に行われた性教育指導者のためのセミナーでのお話と、昨今の人工妊娠中絶術やSTDの状況などが話題でした。こういう現状を踏まえ、STDの減少や希望しない妊娠を避けられるように、それぞれの分野で子どもたちへの指導を引き続きがんばっていきましょう!
 また、HIVやAIDSについては、日本全体が増加の一途をたどっています。子どもにも大人にも、もっともっとHIVやAIDS教育を受ける機会を増やし、啓蒙や予防をしていきましょう。
 今年度、最後の勉強会でした。来年度も皆で話題を出しあっていきましょう!

 
テーマ セミナー報告と三重県での人工妊娠中絶やSTDなどの現状(医療現場から)
 

1)平成23年2月の性教育指導者セミナーに参加した、Sさんからのお話でした。
 女性における疾患の特徴を踏まえ、性差や年齢を考えた医療が必要なこと、女性にとって予防医学が非常に大切だということ。だからこそ婦人科との長い付き合いが必要であり、自分に合うかかりつけ医を上手に見つけることも必要だというお話でした。

2)10歳代の人工妊娠中絶術を受ける人は10%前後です。もうじき緊急避妊ピルも正式にでます。中絶術は昔と違い、怖い危険な手術ではなくなりつつあります。だからこそ、安易に考える人もたくさんいるのではないでしょうか?それは大きな間違いです。安易な考えのセックスや妊娠について、もっともっと真剣に考えられるように、子どもたちが考えてみる機会をたくさんつくりたいですね。大人も一緒かな?

3)STDはHIVやAIDS、梅毒以外は減少傾向にあります。しかし、三重県ではすべてが停滞気味です。クラミジアは平成21年、平成22年の二年間は増加しています。梅毒も少ないながら増えています。また、総数では減少しているものの、いろいろなSTDで女性の割合が増加しているのが気になりました。もっともっといろいろな病気のことを子どもたちには知って予防してほしいと思います。

4)HIVとAIDSは全国で増加しています。三重県も総人口のわりには多いと言えます。血友病の輸血での訴訟以来、日本ではあまり真剣に考えない人が増えています。平成22年は4年ぶりに全国で母子感染が見つかりました。HIVは20歳代から30歳代、AIDSは30歳代から40歳代に増えています。比較的年代が上の大人のAIDSも見つかっています。もっともっと勉強し、子どもたちにも教え、大人にも同じなんだということをわかってほしいと思います。
 保健所の方々のお話はとてもわかりやすく、現状もわかりました。気になる人が、気楽に検査を受けてもらえるように「まずは検査!」とすすめていきましょう
 
 
次回勉強会

  日 時   平成23年6月21日(今回、予定どおりの第三火曜日です) 午後6時より
  場 所   市立伊勢総合病院 2F 講堂
  テーマ   現在検討中です。
 
 
お知らせ
  勉強会でテーマ内容にご希望があれば連絡をください。
  ご希望にそえるかぎりしたいと思います。


HPVワクチンについて
 助成金が高校生までに拡大され、ワクチンが足りなくなっています。いずれ供給されると思いますが、もう少しお待ちください。2回目まではきちんと受けてください。3回目は多少間が空いても心配ないのであせらないでくださいね。


                              文責 市立伊勢総合病院
                                  産婦人科 はるみ