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     第37回ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
                  平成22年11月16日 PM6時00分〜7時30分 講堂
                           人数  院外 11人 院内 8人

 今回は、「いのちの大切さを知る」というテーマでN先生が数年前に中学で実施された授業をしていただきました。非常に心をうつ、内容の深いものでした。
 さて、平成22年も残り少なくなりました。一年はあっという間でしたね。今年もいろいろありました。来年もよろしくお願いいたします。私たちのこの勉強会が続くように、皆さん引き続きご協力よろしくお願いいたします。

 
テーマ いのちの大切さを知る! 中学3年生の3時間授業について
 
平成17年に実際に行った授業を今回再現していただきました。

 平成16年に高校生男女の乳児遺棄という痛ましい事件が三重県で起きました。当時、センセーショナルな事件として記憶に留めている方も多いかと思います。その事件を知ったN先生は、なぜこのようなことが起きたのか?子どもたちが命についてどう思っているのか?この事件を通して子どもたちに命の尊さ・重さ・大切さを知ってほしいと思うようになられ、一年間そのことを考えた後、学年の先生方のご協力のもとに授業を実施されました。
 勉強会でN先生がこの授業をだしてくださった理由のひとつが、この事件についてどのようなアプローチで命について子どもたちに考えていってもらえるか?と、ご自分の方法以外にどんなアプローチを皆が考えるか、どのような授業を考えるかなどを知りたかったということでした。

 先生は生命の生殖などのビデオの後、学活で受精、出産、基礎体温などから「あなたたちはもう子どもをつくれる体、産める体なんだよ!男の子も女の子もお互いの体を知って!」というメッセージをもって、授業を進められました。勉強会の中では、「私はここまで養護教論の立場でできないなぁ!」とか「こういうことも入れたい!」「どうしたら事件当事者が誰かに相談できてこのような悲劇を生み出さないで済んだか」。。。。などなど皆が発言してくれました。参加者の心に強く訴える内容のお話でした。発言されなかった方も心の中では、たくさんの思いが重くあったでしょう。
 また、授業を聞いた子どもたちの感想を読んで、普段、こんな思いを書くなんて!と思えるような、すごい真摯な感想文も、とても心打たれました。心を打つ授業はアプローチの仕方よりも、先生の思いなんだと強く思いました。

 N先生が最後に言われました。誰も皆、養護教論になった強い想いがある、それを忘れないで指導していきたい、と。とてもうれしいお話でした。私にもこの職業についた想い、思春期活動をする熱い想いがありました。忘れないようにしないと、と強く思います。本当にありがとうございました。
 なかなか同じような授業はできないご時勢ではありますが、それぞれがそれぞれの熱い想いを失わないように、引き続きがんばっていきましょう!
 
 
次回勉強会

  日 時   平成23年1月18日(今回、予定どおりの第三火曜日です) 午後6時より
  場 所   市立伊勢総合病院 2F 講堂
  テーマ   現在検討中です。
 
 
お知らせ
  1)勉強会でテーマ内容にご希望があれば連絡をください。
    ご希望にそえるかぎりしたいと思います。

  2)文化祭など何か催し物があるようでしたら、アイリスで何かできるものがあれば、
    お手伝いさせていただきたいと思います。
    ご連絡をいただければうれしいです。


                              文責 市立伊勢総合病院
                                  産婦人科 はるみ