平成22年9月14日 ＰＭ6時00分〜7時30分 講堂
人数 院外 10人 院内 6人
今回は、8月におこなわれた性教育指導者セミナーの前日におこなわれた、避妊教育ネットワークセミナーの講演の話が主体でした。
避妊を教えるのは難しいですね。加えて、HPVワクチンの助成が伊勢でも始まりましたが、なかなか普及が難しい現状、高校生にいたっては何も知らない現状について皆で話しました。今後、どのように考え広めていくべきか、医療現場も難しいところです。
もうじき10月！一年はあっという間です。少しずつ、私たちのこの勉強会が続くように、皆さん引き続きご協力お願いいたします。
テーマ 子どもたちへの避妊教育について（医療現場から）
平成22年7月31日の避妊教育ネットワーク主催のセミナー『今日から役立つ避妊教育』からの実例講習の具体的内容を出席者で見ました。東京の話でした。
中学生、高校生とけっこう進んだ内容の話でした。三重県では、なかなか正直、その前の体や性教育指導が十分になされていないので、とても無理な感じがしました。当座は、個別指導で利用していくしかないかなぁ？という印象を受けました。地域の現状をふまえて考えなくてはとセミナーでも話していたようです。
緊急避妊ピルの商品化も進んでいるようです。現場での教育がついていけないですね。しかし、私たち自身はピルが、昔と違い気嫌のとても少ないもので、避妊だけでなく月経困難症や子宮内膜症にも非常に有効な手段であることをきちんと理解して、学生でも飲めることを改めてインプットしないといけないと思いました。この点についてはすごい誤解があるように思っています。
HPVワクチンについての産婦人科学会からの統一見解をだしました。最近ワクチンを接種すれば大丈夫というような誤解があるので、十分な説明が親には必要だと思います。何のために注射をするのか、その説明がまずはポイントと思われます。難しいけど、ガンとの関係で説明するのがいいのでしょうか？そしてその子にボーイフレンドができる頃に詳しくいろいろ話すのがいいのかもしれません。。。悩むところです。
医療現場では子どもたちに説明しても、何も聞いてないようです。その子が聞く耳を持つタイミングがあるんでしょうね。たかがワクチン、されどワクチン！ですかね。
次回勉強会
日 時 平成22年11月16日（今回は予定どおり第三火曜日です） 午後6時より
場 所 市立伊勢総合病院 2F 講堂
テーマ 今回は教育関係者の担当です。
内容は現在検討中です。
お知らせ
１）勉強会でテーマ内容にご希望があれば連絡をください。
ご希望にそえるかぎりしたいと思います。
２）文化祭など何か催し物があるようでしたら、アイリスで何かできるものがあれば、
お手伝いさせていただきたいと思います。
ご連絡をいただければうれしいです。
ＨＰＶワクチンについて
8月に伊勢市在住の中学1年生から3年生にはＨＰＶワクチンのクーポンがでます。翌年度からは中学1年生のみです。是非、ご家族にもアピールください。
しかしながら、今回の話題にもなりましたが、HPVをSTDととらえると、なかなか誤解が生じます。どのように広めていくべきか、教育委員会のほうにも働きかけながら考えていきましょう！「ワクチンで予防できる唯一のガン！」ってのが良いのかなぁ。
文責 市立伊勢総合病院
産婦人科 はるみ