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     第34回ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
              平成22年5月18日 PM6時00分〜7時30分 講堂
                           人数  院外 8人 院内 5人
 
テーマ 事例をとおして、どのような診察をしていくか?(医療現場から)
 
 
私達医療現場ではどういう点に注意して、どういう診察をするかをお話しました。
 思春期であっても、個人である!このことがまずポイントです。ご両親は心配で、いてもたってもいられないとは思いますが、診療者と患者さんとの一対一の関係をつくることが大切なので、患者さんとお話を初めてするときには、ご両親に席をはずしてもらうことをできるかぎりします。もちろん、あまりに不安そうな患者様の場合には、ご両親にはそのまま同席してもらいます。
 また、初めての産婦人科の診察の場合は、どんなことをするかを子供たちにきちんと説明をして了解をしてもらう必要があります。中学生では、話をしてもわからないこともありますが、できるだけ説明します。ご両親が自分の子供たちの状況を知らないこともよくあります。ご両親が同席しないことで、いろいろなことがわかる場合もあります。

 今回はSTD関連の特殊例でFitz-Hug-Curtis症候群についての話もしました。産婦人科的症状がなくて、右季肋部や胃のあたりが痛かったり、発熱だけがあったりということで、はじめに内科に掛かったりするケースです。STDといってもいろいろな症状があるので、注意が必要です。ただ、中高生で腹痛がある子でセックスデビューしているからといって、すぐにSTDだけを考えるのも問題があります。心身症でもよくあります。なかなか腹痛はむずかしいですね。

 今回は参加者の人たちにも、経験例を話していただきました。経験例を勉強会で話をしたからといって、解決方法が見つかるわけではないです。ただ、お互い経験したことのない話を知ることで、知らなかったことを知り、これからそういう知識が生かせるときもあると思うからです。また、自分の子供たちへの対応を見直す場合もあるからです。
 医療もそうですが、教育現場は同時にたくさんのいろいろな子供たちを相手にしなくてはならないので、本当に大変ですね。大切なことは、ありきたりの言い方をしない!ということかな?って皆で話しました。その子のことを本当に思っている気持ちを伝えることだ!本当にその子のことを思って、心からその子に向かって話せば気持ちは通じる!と。ただ、気持ちが通じてもなかなか子供たちは、すぐには自分たちの行動を変えるのはむずかしい、そういう微妙な年齢のようですが。。。。それでも気持ちが通じれば大事までには至らなくてすむような気がします。どこの現場でも同じことかな?って思いました。

 今日は今までとは違った勉強会でしたが、いろいろ参加者が個々に話してくれてうれしかったです。
 
 
 
 
次回勉強会

  日 時   平成22年7月20日(第3火曜日) 午後6時より
  場 所   市立伊勢総合病院 2F 講堂
  テーマ   今回は教育関係者の担当です。
        (詳細テーマは未定です。わかり次第連絡をします。)
          あたらしい試みで事例検討も少しずつ入れていきたいと思います。
 
 
 
 
お知らせ
  1)次回の勉強会でテーマにご希望があればご連絡をください。
    ご希望にそえるかぎりしたいと思います。

  2)以前より皆さんにお知らせしている、H22年8月1日性教育指導セミナー全国大会の
    申込については、教育関連および助産師関連はおって連絡が行くそうです。
    医師以外の方は、事前登録2,000円・当日受付3,000円です。
    北村先生のランチョンも付いてますから格安です。
    看護師さん、ほか職種の方は、私に事前連絡いただければ申込書を渡します。


                              文責 市立伊勢総合病院
                                  産婦人科 はるみ