トップ    ティーンズ    ウーマンズ    リンク集
     第31回ティーンズクラブ・アイリス・伊勢 勉強会記録
              平成21年11月17日 PM6時00分〜7時30分 講堂
                          人数  院外 14人 院内 7人
 
 今回は雨の寒い日でしたが、お忙しい中、多くの方に御参加いただき、とても嬉しかったです。また、担当の先生方には特殊な教育用のプロジェクターほか、わざわざ資料をご準備いただき御苦労様でした。御参加いただいた、皆さん本当にありがとうございました。

テーマ ―小学校や中学校現場での実際におこなわれている性や体の教育について―
 
 文科省の学習指導要領の内容をもとに、現実的にはどんな内容がおこなわれているのかを、小学校と中学校の養護教論の先生方に提示していただきました。毎年毎年いろいろ変わる内容に、先生方の御苦労がうかがえました。小学校では、4年生頃から「育ちゆくわたし」ということで、二次性徴などについて触れて話していること。5年生になると、「動物とヒトと誕生」というところで、さらにいろいろ学んでいく事を知りました。
 しかしながら、先生方が、教える時にどうしても避けられない内容と思う大切な事を、オブラートにつつみ、言葉に出さないように努力している事実もわかりました。非常に矛盾を感じながらも、指導要領に従うことのむずかしさ、御苦労がわかりました。
 また、私が性の講座で中学生や高校生に話している内容そのものがカラーで詳細にしっかりと書かれているのには驚きました。ただ、小学校高学年の頃の子供たちには、たとえ教科書にどんなにしっかりわかりやすく書かれていても、わからないんだろうし、いろいろな体の場所の言葉を覚えることも大変なんだろうな!とつくづく思いました。だから、中学生の子供たちが、一応小学生の時に教えてもらっているのにもかかわらず、まったく無知のように(?)私の講座を聞く理由がわかったように思いました。
 中学生の教育については、その内容でびっくりしたのは、体の成長や性などへのアプローチの仕方でした。保健体育、理科、技術家庭など違った方面から、自分が生きる事、体について、家庭や社会との係わり合いを学んでいるんですね。昔とはまったく違うんですね(まぁ、私はとてもoldな時代ですが)。性に直接関係はないかもしれないのですが、ストレスとのつきあい方というのがあるのもビックリしました。時代を反映してますね。中学3年ではエイズについてもしっかり勉強しているようでした。教科書にはわかりやすく、しっかりHIVについて書いてありました。しかし、そこで、中学生でも性交には触れてはいけないという暗黙の事実にも正直ビックリしました。
 まあ、少し脱線ですが、家庭かも変わりましたね。私たちの頃はミシンの実習で大作に挑んだものでした。多少、親が協力をしたのは、昔も今もおなじですが。。。
 またまた、脱線ですが、こんなに丁寧な教育要領なのですが、子供の今の現実をみると、子供に本当に必要なのは暖かい家庭と大きく見守る社会環境なんだろうなと痛感しました。私たちの時代、物はなにもなかったのに、こんなに丁寧な内容の教科書や教育もなかった。私たちの多くは学校で教えてもらわなくても、もっと違う場所で本当に必要な生きる力を自然に学べたとおもいました(偉そうな事はいえませんが)。。。。。。
 先生方、本当に御苦労様です。性の教育も生きる力のひとつです。やはり、伊勢では皆でスクラム組んで、大切な事を伝えていきましょう!とつくづく思った私でした。ありがとうございました。
 
 
 
 
次回勉強会

  日 時   平成22年1月19日(第三火曜日) 午後6時時より
  場 所   市立伊勢総合病院 2F 講堂
  テーマ   HPVについて
        ―HPVワクチンができました!さあ、どんなワクチンかな?―
        今回は病院側の担当です。
 
 
 
 
お知らせ
  特にありません


                              文責 市立伊勢総合病院
                                  産婦人科 はるみ