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第23回目 議事録
平成21年1月20日
出席者 17名(院内8名)
 
勉強会テーマ:月経について(担当 N)
 
内容:
以前にも勉強しましたが、思春期相談保健士の資格をとられたNさんが勉強してきたことを披露していただきながら、再度まとめてもらいました。
月経については、結構勉強してきていますが、するたびに新たな知識が得られるものですね。
 
1)月経中の食べ物との因果関係
月経中にチョコレートを食べると月経が早くおわる?イカもそう?ピーナッツ?
私が調べたところによると、関係はないとのことですが。さらに調べますね。
※月経中にはよく「柿やイカを食べちゃいけない」とか「チョコレートを食べると経血が増える」などと言われることがありますが、どれも医学的な根拠はないものです。と書かれてましたが。
 
2)プロスタグランジン
これにより子宮は過剰に収縮して、月経痛がひどくなります。
このプロスタグランジンは、必須脂肪酸から作られるホルモンのような働きをする物質です。
プロスタグランジンは、痛みを増強させたりする働きのほか、炎症反応や血圧、心機能、胃腸機能、腎臓機能、血液凝固、アレルギー反応、神経伝達、各種ホルモンの産生などいろいろな方面に関係していると言われています。
プロスタグランジンは、その構造により数種類に分類されています。
いずれにせよ、私達の身体にとって、大変重要な物質であると言えます。
月経痛のつらい痛みは、このプロスタグランジンの産生量によって影響を受けています。
一般には婦人科疾患が無い状態で、月経痛などに処方される薬は、子宮内膜でのプロスタグランジン合成の抑制作用を持つ抗プロスタグランジン製剤や一般鎮痛剤などです。
抗プロスタグランジン製剤としては、インドメタシンやイブプロフェンなどを含む非ステロイド性消炎鎮痛剤(非ステロイド性抗炎症剤)が使用されます。
プロスタグランジンの産生を抑制することで痛みや炎症を抑えることができますが、正常な機能まで抑制してしまうため、長期間にわたり常用すると胃腸障害などの副作用もおきます。
民間療法で有名なのは、生姜。食用および薬用として非常になじみの深いものが、生姜の成分がプロスタグランジンの過剰な産生を抑えて、痛みや炎症を抑えガン細胞の増殖を抑制する作用をもっていると言われています。
生姜の持つプロスタグランジンに対する効果は、インドメタシンなどの薬に匹敵するとも言われています。一度、お試しあれ!
 
お知らせ
1) 次回 第24回思春期勉強会は定期(第3火曜日)に行います。
2月17日(火曜日) 17時30分より 伊勢病院 職員食堂
2) STDについて(各論) 担当(N N のお2人です)
 
 
文責 はるみ