臨床工学室

臨床工学室

臨床工学技士とは

「臨床工学技士」という仕事をご存知でしょうか?
ご存知ではなくても不思議ではありません。
看護師さんの中にも私達の事を知らない人もいますから。
私達は「臨床(=病院)」で「工学(的技術及び知識)」を使う仕事をしています。
私達も「白衣」を着ていますが、「白衣」というと「聴診器」、「注射器」をご想像される事と思います。
私達の場合、それらに加え「ドライバー」、「スパナ」、「テスター」等も使用します。
これらの工具及び工学的知識を生かし、病院内にある様々な機械を、いつでも安全な状態で使えるように点検、整備を行い、患者さん及び病院スタッフに安心して使用していただけるよう、毎日努力をしています。
人との関わりが大好き。でも機械との関わりもすごく好き。というのが私達「臨床工学技士」です。

当院の臨床工学室業務

  • ペースメーカ外来
  • 心臓カテーテル検査介助業務
  • 末期腎不全治療および血液浄化療法
  • 機器管理業務
  • RFA(ラジオ波焼灼療法)業務

臨床工学室は上記の業務を、24時間365日、4名の臨床工学技士にてあたっています。
臨床と工学、両方の立場から、医師の指示のもとチーム医療の一員として、他のスタッフと共に安全で安心していただける医療を提供できるよう努めてまいります。

ペースメーカ外来

ペースメーカとは脈が遅くなる不整脈を電気刺激により治療するために用いられる小さな電子機器です。
心臓にリードと呼ばれる電線を挿入し、胸に電線のつながった機器を埋め込みます。
機器はバッテリーで動いていますのでバッテリーの残量などを把握し交換するために定期的にチェックする必要があります。
また、患者さんの症状に合った動作をしているか、誤った動作をしていないかなどを確認し設定しなおすためにも定期的にチェックする必要があります。
ペースメーカ外来では第3週目の金曜日に内科特殊外来にてこれらのチェックをさせていただいております。
私達はペースメーカの埋め込みにも立会いをしておりますので、埋め込みから定期的なチェックまでトータルにサポートさせていただいており、患者さんには安心してお受けいただくことができます。
現在、当院では86人の患者さんのペースメーカ外来を行っております。

心臓カテーテル検査介助業務

当室では、循環器科医師のもと、看護師、診療放射線技師と一緒に、24時間体制で、下記の検査及び治療の介助を行っています。

  • 心血管カテーテル造影検査
  • 経皮的冠動脈インターベンション
  • 電気生理検査
  • 一時的ペースメーカ埋め込み
  • 恒久的ペースメーカ埋め込み
  • シャント造影
  • シャントPTA
  • 下肢PTA等

これらの業務において、検査及び治療時の心電図の監視、機材出し、検査台の操作、また使用する医用機器の点検及び使用物品の補充等を行っています。
心臓カテーテル検査介助業務は毎週月曜日の午後と木曜日、手術室にて行っております。また、緊急の場合は、24時間体制で対応しております。
私達は医師が円滑に業務を行え、その結果、患者さんの負担の軽減となり、安心して検査及び治療を受けて頂くことを常に目標としています。

末期腎不全治療および血液浄化療法

末期腎不全治療

腎不全が悪化し生命維持が難しい状態を改善する治療方法です。

  • 種類
    1. 透析療法
      血液透析と腹膜透析
    2. 腎臓移植療法
      生体腎移植と献腎移植

当室では、担当医師指示のもとチーム医療の一員として、血液透析治療を行っています。
重症になれば病室にも出向治療しています。

血液浄化療法

体液中に蓄積する病因物質をなんらかの方法で体外に排出することにより体液を浄化し、疾患を治療する方法です。
私達は、主治医指示のもと各種血液浄化療法にも従事しています。
業務内容は血液浄化器の準備、透析液の管理、治療の開始・終了、治療中の血液浄化装置管理、体外循環血液の監視、患者さんの状態確認、定期検査の準備等。
少しでも患者さんに安楽な治療が提供できるよう技術・知識の習得に励んでいます。

機器管理業務

ここ数年医用機器はめざましい発展をとげています。
それによって機器も複雑になり機器管理も重要なものになってきています。
また2007年4月より厚生労働省から特定の機器に対しての定期点検が義務化されました。
当室においては厚生労働省からの通達による機器も含め、院内にて保有している医用機器を安全に使用するために、定期点検や修理、整備また医療スタッフに対する医用機器の安全教育等を行っております。
私たちの工学的知識を生かし、病院スタッフが安全に機器を使用し、患者さんに安心して医療を受けて頂けることを目標としています。